2019年10月2日発売 週刊少年マガジン 44号に掲載されている五等分の花嫁 第104話のネタバレと感想です。
目次
前回のお話
第104話 【最後の祭りが二乃の場合②】
風太郎が二乃をマルオの元に連れて行こうとバイクで迎えに来たところから今回のお話は始まります。
二乃はマルオに学園祭の招待状を送っています。
そして前回、マルオが招待状の封を開け、中身を確認していたことを勇也から聞かされています。
それにも関わらず、学園祭に姿を現さないマルオに憤りではなく、悲しみを感じる二乃。
そんな二乃に風太郎は、マルオが風太郎に向ける警戒心の圧力は父親だからこそのものだと諭します。
そこへ、放送部の椿ちゃんが駆け寄ってきます。
風太郎は椿ちゃんにお願い事をしていました。
それは、マルオが学園祭に来ているかどうか映像で確認するというものです。
もちろん、椿ちゃんはマルオを知らないわけですから、風太郎から聞いた特徴を頼りに探してくれたということです。
映像を確認する二乃と風太郎。
そこには、椿ちゃんのインタビューを丁重に断るマルオの姿が映し出されます。
その映像を見た二乃は、風太郎に連れられマルオに会いに行くことを決断するのでした。
父と娘
マルオは休日でしたが、患者さん(坊や)のために病院に駆け付けたようです。
診察も終わり、マルオが医院長室に戻ると・・・。
そこには、娘さんを返しに来たとする風太郎と二乃が居ました。
(第59話で娘を頂くとマルオの前から二乃を連れ去っています)
マルオと風太郎が久方ぶりに顔を合わせます。
しかし、マルオは風太郎があたかもそこに居ないかのようにスルーし、二乃に暗くなる前に帰るように促します。
二乃はマルオのためにパンケーキを焼いていました。(医院長室で)
パンケーキを見たマルオは二乃たちの母、零奈とのやりとりを思い出します。
【 マルオの回想 】
病院のベッドで若き日のマルオに語り掛ける零奈。
零奈は娘たちに好評だというパンケーキをマルオにも食べされてあげたかったと言います。
加えて、生徒会長であると同時に、零奈のファンクラブ会長としても務め上げた過去話もします。
マルオは慌てた様子を見せながらも、零奈には一分一秒長く生きてもらいたいと伝えます。
そんなマルオに、零奈は感謝しながら退院したら自慢のパンケーキをご馳走させて欲しいと約束するのでした。
【 回想おわり 】
二乃のパンケーキが出来上がります。
生地は三玖が作ったと伝えつつ、三玖だけじゃなく姉妹全員が成長している。
そして、マルオにはその成長を傍で見て欲しいと想いを告げる二乃。
(ここでパパ呼びからお父さん呼びに変わっています)
マルオは零奈の面影を思い出しつつ、受け入れ難い零奈の死を避けるために、今まで娘たちとも距離を置いていたのかもしれないと想いを馳せるのでした。
パンケーキを食べたマルオは二乃たちが零奈の死を逃げずに向き合ってきたのだと気づき、また、大量に作られたパンケーキを見て、今度は家族全員でパンケーキを食べようと二乃に伝えるのです。
それを聞いた二乃は涙を浮かべながら喜びの顔を風太郎に向けるのですが、すぐさま皆もきっと喜ぶと照れを隠すのでした。
王道突破、ふたたび
風太郎は空気を読み、トイレに立とうとします。
そんな風太郎をマルオは呼び止め、パンケーキ計画は風太郎の差し金かと問い質します。
それに対して、風太郎と二乃は、病院まで連れてきただけと否定します。
それでも、マルオは冷たい眼差しを風太郎に向けながら、家庭教師の範疇を逸脱していると言及します。
(風太郎は心の中でマルオは親ばかだと思います)
加えてマルオは、自分は娘たちのためになる行動が出来なかった、家庭教師を風太郎に任せて良かった、不出来だが親として風太郎が娘たちとの関係を真剣に考えてくれることを望むと徐々に表情を軽く緩ませながら伝えるのでした。
話も終わり、病院の廊下を歩く二乃と風太郎。
二乃は風太郎に感謝を伝え、そして最終日のことを言いかけます。
が、ここで二乃は足を挫き、態勢を崩します。
咄嗟に二乃を抱きかかえる風太郎。
それはもう、キスする寸前までの距離にまでなるのでした。
しかし、キスするかどうかの瞬間に医院長室からマルオが出てきます。
すかさず、壁ドンでキスを回避する風太郎。
二乃は惜しかったと舌打ちをします。
ギリギリセーフだとし、二乃を心配する風太郎。
次の瞬間
二乃から風太郎にキスをします。
(但し一花同様、キスをしている明確な描写はありません。)
二乃の能力、それは王道突破。
(以前、一度告白をするが主人公固有の能力である瞬間的な難聴によって告白を無効化されましたが、続け様に再度告白を行うという王道突破を成し遂げています)
今回は、態勢が崩れキスしそうになりましたが、マルオの登場によりキスを無効化されましたが、続け様に二乃からキスをする王道突破を成し遂げました。
そして、恋は攻めてこそとする二乃。
風太郎は混乱します。
二乃の言葉が聞こえたのか定かではありませんが、マルオも反応します。
そんなマルオに二乃は風太郎を家庭教師に選んでくれてありがと!と感謝を伝えるのでした。
第104話 【最後の祭りが二乃の場合②】おわり
感想
今回の104話は単行本12巻の巻末に当たるお話です。
巻末だけあって、相当に盛り上がる話に仕上がっていますね。
さすが、ねぎ先生!
まずはマルオですが、零奈との回想で、マルオが零奈ファンクラブの会長だったことが明らかになりました。
一見、恋愛には無頓着に思えるマルオ(ごめんなさい)ですが、当時から零奈には特別な思いがあったのでしょうね。
それにしても、若かりし頃のマルオの容姿は、どうみても風太郎にしか見えません。
照れ方も瓜二つです。
だからこそ、零奈にそっくりな娘たちが風太郎と仲良くしているのが悔しかったのかもしれませんね。
大人げない。
そんなマルオですが、零奈との想い出であるパンケーキ(発案・生地担当:三玖、作成:二乃)によって娘たちと向き合う勇気を持つことができるようになりました。
スクランで口では家族旅行と言っていたものの、心のどこかで距離を置いていたのでしょう。
零奈との想い出であるパンケーキが娘たちと本当の家族になる架け橋になってくれたのですから、感慨深いものです。
そして、今回もありました!
過去の話を彷彿とさせるシーンです。
それは、マルオが大量のパンケーキに今度は家族全員で食べようという台詞です。
以前、二乃は風太郎扮するキンタローにシュークリームを作るのですが、キンタロー1人では食べきれないので、姉妹も一緒にと提案しているシーンがあります。
伏線とは関係ないでしょうが、ねぎ先生はどうやらこのような持っていき方が好きなようですね。
読んでいて感心する構成だと思います。
さてさて、マルオの話は解決しました。
次は、二乃個別回の爆弾についてです。
まさか、一花同様にキスする展開になるとは思いませんでした。
しかも、時系列的には、一花より前にキスしていることになります。
だからこそ、風太郎に一花を送らせるという余裕が見せられたのでしょうね。
強者の余裕なのか、姉妹公平な思いからなのか。
それにしても、王道突破能力は強いですね。
一度目の告白を無効化されて、すぐに二回目の告白を行った難聴キャンセルにより二乃人気に火が付きましたが、今回のキスはどういう評価がされるのか見ものですね。
個人的には、花嫁以外の子とチューチューして欲しくない気持ちもありますが、それでも姉妹全員には幸せになってもらいたい気持ちもありますので、皆が幸せならこういう展開でも大歓迎ですね!
それに、マルオ公認になった今、卒業を待たずして、真剣な思いをぶつけても良くなりましたからね。
それでも結婚式に来ないマルオは気になりますが・・・。
一花、二乃と個別回が与えられ、次回からは単行本13巻に突入です。
このまま順番通りに三玖の個別回になるのか、四葉・五月の個別回になるのか、はたまた全く関係ない話になるのか、予想が出来ない展開になっています。
ますます気になる展開になっていますが、今回はここまで。
次回もおたのしみに~!